開業から10日ほど経ち、開業届を始めとする事務手続やオフィスの準備、ご挨拶など、少しずつ事務所の準備も整ってきたところです。
さて、今回は前回のご挨拶での自己紹介に引き続き、事務所のサービスメニューとも関係します私自身のIT・コンピュータとの出会いを投稿したいと思います。
私が初めてコンピュータというものに触れたのは今からちょうど25年前の1995年で中学1年生でした。当時、新潟の公立中学では珍しくコンピュータルームというものがあり、部活動もコンピュータ部というものがありました。小学生時代はJリーグ開幕もありサッカー部に飛びついていたのですが、スポーツで上り詰めることに早々に挫折したのか、あるいは珍しもの好きだったのかわからないですが、真っ先にコンピュータ部に飛びつき入部しました。何かやりたいものが見つかったらまずは飛びついてみる、そして飽きたら移る。いってみれば熱しやすく冷めやすい性格は昔から変わらないかもしれません。
当時コンピュータルームに置いてあったマシンはNECのPC-9801という機種で全部で30台くらいあったのですが、そのほとんどはハードディスクが搭載されておらず、記憶容量1.44MBのフロッピーディスクを挿入してMS-DOSというWindowsの前身のOSやアプリケーションシステムを起動する仕様でした。タイピングソフトMikatypeを起動してタイピング速度を競ったり、お絵かきソフトでお絵かきしたり、ロゴライター2という日本語でプログラミングできるソフトを初めて触ったのもその頃でした。ちまたのゲームセンターではストリートファイター2という格闘ゲームが流行っていましたが、当時私の3個上の先輩がこれに似た格闘ゲームを自らプログラミングで組んで開発していて、こんな田舎にもすごい人もいるものだな、自分もバリバリ開発できるようになりたいなと感じたのを記憶しています。残念ながら私自身はクリエイティビティーも低く、他人のプログラムをコピペして少し書き換えたりなど、その程度のことしか結局できず、部活動中はPC-VAN上のパソコン通信でチャットに明け暮れる毎日でした。
また、1995年と言えばWidows 95ですが、CD-ROMというものもそこまで普及していませんでしたので、数十枚の大量のインストール用フロッピーディスクをインストールの進捗に応じて差し替えるという作業も思い出深いです。当時はこんな地味な作業にもわくわくしたものです。
その後、1996年の中学2年生の頃には、両親に何とかお願いして初めて自分のパソコンを手に入れました。初めて手に入れたパソコンは富士通のFMV-DESKPOWERだったのですが、当時のスペックは、CPU周波数が120MHz、メインメモリが16MB、内臓HDDが1GBで25万円ほどでした。インターネットを自ら設定して接続したのもこの頃で、当然光回線などはなく、アナログの電話回線で、深夜のテレホーダイサービスでネットにつないでこれまたチャットで夜更かしたり、時にはオフ会に参加していたのを覚えています。
少しとりとめのない話になってしまいましたが、以上が私のデジタルとの出会いです。コンピュータ業界には「集積回路の実装密度は18カ月ごとに2倍になる」というムーアの法則というものがありますが、まさにこの通り25年間で驚異的なスピードでデジタルが進化してきたものだと、これを記載していてあらためて感じています。
いまやどの業界も、そして我々の暮らしにおいてもそうですが、デジタル・ITは無くてはならないものになったと思いますし、これからますます早いサイクルでサービスがリリースされてくるものと思います。
私自身、これまで会計というモノサシ、それに信頼を付与する監査サービスを多く展開してきましたが、これからはデジタルデータ、そしてそのデータを基に生成される情報(意思決定情報)が信頼できるものであるのかが問われ、あらゆる意思決定に重要な影響を及ぼしてくるだろうと思います。
目まぐるしい変化の時代にある今ですが、私自身、過去のIT経験に頼るのではなく、どんどんキャッチアップしていかなければならないとあらためて思う次第です。
みずぐち公認会計士・税理士事務所 水口 祐介